精神科医療の普及と教育に対するガイドラインの効果に関する研究を開始
~精神科医への教育を行い、よりよい医療の実践に大きく前進~
概要
大阪大学大学院連合小児発達学研究科の橋本亮太准教授、杏林大学医学部の渡邊衡一郎教授、東京女子医科大学医学部の稲田健講師らのグループは、全国の 21 の精神科医療施設が参加する「精神科医療の普及と教育に対するガイドラインの効果に関する研究:Effectiveness of GUIdeline for Dissemination and Education in psychiatric treatment」(略称 EGUIDE 研究)を開始しました。EGUIDE 研究は、精神科医に対してガイドラインの教育の講習を行い、ガイドラインの効果を検証する研究を行うものであり、本年 5 月に研究代表施設である大阪大学の倫理審査委員会において承認され、これから全国の分担施設へと研究を展開する予定です。
精神科領域において、治療ガイドラインの効果を検証した研究は未だなく、全く新しい試みであると言えます。今後、EGUIDE 研究を推進することにより、精神科医に対するガイドラインを用いた教育が行われ、より適切な治療が広く行われることが期待されます。
リリース日
2016年5月26日
報道
- 産経ニュース:精神診療指針を普及へ 大学や病院22施設が連携し講習開始 統合失調症と鬱病(2016年9月27日)
- 47NEWS:精神診療指針の普及目指す 22施設が連携し講習(2016年9月27日)
- 日刊農業:精神医学領域で診療GLの効果検証 EGUIDE研究(2016年9月9日、日刊薬業 第14509号、6頁-7頁 掲載)
- Medical Tribune:うつ病治療GL2016年版の普及を図り有用性をEGUIDE研究により検証(2016年8月25日)
- 毎日新聞:精神疾患 適切な治療を(2016年8月23日、毎日新聞 大阪、25頁 掲載)
- Medical Tribune:"統合失調症には単剤治療"の普及を(2016年8月16日)
- Medical Tribune:うつ病治療GL2016を公表 個別性を強調、児童思春期と睡眠障害の対応を追加(2016年8月8日)
- 「うつ病の治療ガイドライン 2016」が発表されました。(2016年8月3日)
- 愛媛新聞に伊賀淳一先生の記事が掲載されました。:「薬1種類治療の勧め」(2016年7月19日)
- Medical Tribune:「統合失調症薬物治療ガイドライン「効果」検証へ」(2016年6月23日)
- 日本経済新聞:「精神障害治療 一つの薬剤で」(2016年6月7日、日本経済新聞、夕刊14頁 掲載)
- 医療NEWS:「精神科領域で初のガイドライン効果検証開始−阪大」(2016年6月1日)
- 沖縄タイムス+プラス:「精神障害治療、一つの種類の薬剤で ガイドライン推奨へ」(2016年5月31日)
- リソウ(Research at Osaka University):「精神科医療の普及と教育に対するガイドラインの効果に関する研究を開始」(2016年5月30日)
- 大阪大学で「精神科医療の普及と教育に対するガイドラインの効果に関する研究を開始」の記者会見を行いました。(2016年5月30日)