統合失調症患者からのリンパ芽球由来の人工多能性幹細胞
(iPS細胞)樹立とそれを用いた病態解析・治療法探索
1. 研究の対象
『精神病性障害関連遺伝子の解析研究』にご協力いただいた方々で、収集した試料・情報を将来新たに計画・実施される医学研究に使用されることに同意が得られている方。
2. 研究目的・方法
統合失調症の発症機序はいまだ不明の部分が多く残っています。患者様由来のリンパ芽球から高い分化能と増殖能を持つ人工多能性幹細胞(iPS 細胞)を作成し、それをさらに神経系の細胞やその他の細胞に分化させて病態や治療法の研究に使用します。患者様由来の神経細胞を用いることで、これまでの死後脳研究やモデル動物実験では解明し得なかった病態の解明や、よりよい治療につながる研究を推進することが期待されます。
研究実施期間は、実施承認後 ~ 西暦 2019 年 3 月 31 日です。
3. 研究に用いる試料・情報の種類
血液から得られるDNA・RNA・血漿・血清・リンパ芽球等の試料および付随する治療への反応性や症状、そして認知機能、神経生理指標、脳神経画像等の中間表現型情報等
4. 外部への試料・情報の提供
共同研究機関に試料・情報を提供する場合には、匿名化した上で、試料の場合には郵送等にて、情報の場合にはパスワードをかけた電子ファイルを用いて電子的配信等の方法にて提供します。対応表は、研究責任者が保管・管理します。
5. 研究組織
- 大阪大学医学部附属病院・橋本亮太
- 慶應義塾大学医学部生理学教室・岡野栄之
- 名古屋大学大学院医学系研究科精神医学分野・尾崎紀夫
- 徳島大学医学部ヘルスバイオサイエンス研究部情報統合医学(精神医学)
・大森哲郎 - 九州大学大学院医学研究院 精神病態医学分野・神庭重信
- 徳島文理大学香川薬学部・栗生俊彦
- 東京農業大学応用生物科学部バイオサイエンス学科・喜田聡
- 大阪大学大学院薬学研究科・神経薬理学分野・橋本均
- 大阪大学大学院連合小児発達学研究科(こころの相互認知科学)・堀家慎一
- 国立病院機構琉球病院・木田直也
6. お問い合わせ先
本研究に関するご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で、研究計画書及び関連資料を閲覧することが出来ますのでお申出下さい。
照会先:
住所:大阪府吹田市山田丘2-2
電話番号: 06-6879-3074
研究責任者:大阪大学医学部附属病院神経科・精神科 橋本 亮太
研究代表者:大阪大学医学部附属病院神経科・精神科 橋本 亮太